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『園芸』"カシワ" の育て方と情報(5月に植え付けがおすすめ)

カシワは、日本を代表する広葉樹の一つであり、四季折々の美しい姿を見せてくれる樹木です。春には淡いピンク色の花を咲かせ、秋には鮮やかな紅葉を見せてくれます。また、古来よりカシワは、その堅牢性から神社や寺院の建築材料としても用いられてきました。そんなカシワの育て方や魅力、利用方法などを詳しくご紹介します。

 

1. カシワの育て方

以下は、カシワの育て方を季節ごとの年間スケジュールにしたものです。

  • 【春】
    -3月:苗木の購入を検討し、植え付け場所を確認する。
    -4,5月:肥料を与え、地面に必要な穴を掘る。苗木を植え付ける。
  • 【夏】
    -6月:乾燥に注意して水やりを行い、生育状況を確認する。
    -7,8月:剪定を行い、カシワの形を整える。
  • 【秋】
    -9月:成長した苗木を植え付ける場合は、苗床で根を張った苗木を準備する。
    -10,11月:カシワの育成状況を確認し、不要な枝を切り落とす。
  • 【冬】
    -12月:カシワが育つ地域で凍結が起こる場合は、地面をマルチシートで覆い、凍結を防ぐ。
    -1,2月:寒冷地では、春に植え付けることが推奨されるため、来年の計画を立てる。

カシワは、比較的丈夫で育てやすいため、上記のスケジュールに従って適切に管理すれば、健康的に育てることができます。

2. カシワの基本情報

  • 【学名】Quercus serrata
  • 【別名】カシ、日本樫
  • 【特徴】高さ20~30mに達する落葉高木で、深緑色の葉と淡いピンク色の花を咲かせ、秋には美しい紅葉を見せます。
  • 【分布】日本、朝鮮半島中国東北部など
  • 【用途】神社や寺院の建築材料、家具材料、燃料などに用いられます。また、庭木や街路樹としても栽培されています。

 

3. カシワの花言葉

カシワの花言葉は、以下のようにいくつか伝えられています。

  • 親しみやすさ、温かさ、調和
  • 知恵、清らかさ、勇気
  • 永続性、堅固さ、安定感

カシワは、堅牢性があり、長い年月を経ても根深く生き続ける様子から、永続性や堅固さを表す花言葉としても知られています。また、カシワの葉は、多くの人にとって親しみやすく、温かなイメージがあることから、親しみやすさや温かさを表す花言葉としても使われています。

4. カシワの健康効果

カシワには、以下のような健康効果が期待されています。

  • 血圧の調整:カシワに含まれるタンニンやポリフェノールが、血圧を調整する働きがあるとされています。
  • 抗炎症作用:カシワに含まれる成分には、炎症を抑える作用があるとされています。
  • 消化促進:カシワの葉や樹皮には、食欲増進や消化促進の効果があるとされています。
  • 抗酸化作用:カシワに含まれるポリフェノールカテキンには、抗酸化作用があるとされています。

ただし、カシワにはアレルギー反応を引き起こす場合があるため、食用や薬用として使用する場合には注意が必要です。

 

5. カシワの利用方法

カシワは、以下のような利用方法があります。

  • 庭木としての利用:カシワは、美しい葉や樹形が魅力的で、庭木としても人気があります。
  • 木材としての利用:カシワは、堅くて丈夫な木材としても知られており、建築材や家具などに利用されます。
  • 食用としての利用:カシワの新芽や若葉は、食用としても利用されます。ただし、アレルギー反応を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
  • 薬用としての利用:カシワには、血圧調整や抗炎症作用などの効果があるとされており、薬用としても利用されます。

ただし、カシワには成分によってアレルギー反応を引き起こす場合があるため、利用する際には注意が必要です。

6. カシワの歴史的背景

 カシワは、日本原産の広葉樹であり、古くから人々の生活に密接に関わってきました。カシワは、堅くて丈夫な木材が特徴的で、建築材や家具などに広く利用されてきました。また、カシワの新芽や若葉は、食用としても利用されてきましたが、成分によってアレルギー反応を引き起こすことがあるため、注意が必要です。古くからカシワは、日本の文化に深く根付いた樹木の一つであり、古典文学や歌舞伎、能楽などの作品にもしばしば登場します。

 柏と天狗には、日本の伝説や民話において深い関係があります。一般的に、天狗は山に住む不思議な存在とされ、力が強く、知恵や魔法にも優れています。天狗は、柏の葉を使って自分たちの姿を隠したり、飛行したりすることができるという伝説があります。また、柏は天狗の好物とされ、柏の葉や実を食べることで、不老不死の力を得ることができるとも言われています。このように、柏と天狗は、古くから深いつながりがあるとされ、日本の文化においても、多くの作品や物語に登場しています。

 柏には、日本の神話や伝説において神聖な意味があります。例えば、古事記には、天照大神が鏡を隠した際に、柏の木を切り倒すことで鏡を取り戻したという伝説があります。また、神社や寺院の境内には、柏の木が植えられていることがあり、その木は神聖な存在として崇められています。柏の木は、その力強い生命力から、長寿や厄除けの象徴としても用いられます。さらに、柏の木は薪としても利用され、神聖な存在として扱われることがあります。このように、柏は日本の文化や信仰において、古くから重要な役割を担ってきました。

7. カシワを使ったアート

カシワを使った歴史的な芸術作品としては、江戸時代の浮世絵師・歌川広重が描いた「東海道五十三次」の中に、柏の木が描かれた「柏木」があります。この絵は、東海道の木々を描いたシリーズの中でも特に有名で、柏の木が風に揺れる様子が、美しく表現されています。また、柏の葉をモチーフにした装飾品や模様が、古代から日本の伝統工芸品に多く見られます。これらの作品は、柏の木が日本の文化において、古くから親しまれてきたことを示しています。

8. カシワに関連するイベント

カシワに関連するイベントとしては、例えば以下のようなものがあります。

  • こどもの日:こどもの日は、日本の伝統的な行事の一つで、男の子の健やかな成長を祝う日です。この日には、柏餅を食べる習慣があります。柏餅は、柔らかく炊いたもち米を葉で包み、甘いあんこやきな粉などをかけた和菓子で、柏の葉は「育ち盛んになるように」という意味が込められています。こどもの日には、家族で柏餅を食べながら、子供たちの健やかな成長を祈る風習があります。
  • 「柏まつり」:千葉県柏市で開催される、地元の特産品や文化を紹介する祭り。柏を使った料理や、柏にちなんだイベントが盛りだくさんです。
  • 「柏どんぐりフェスティバル」:栃木県那須塩原市で開催される、カシワの木の実「どんぐり」をテーマにしたイベント。どんぐりを使った料理や、どんぐり拾いなどが楽しめます。
  • 松江城柏まつり」:島根県松江市で開催される、松江城周辺の柏の木を中心にした祭り。柏を使った料理や、柏の葉を使った工芸品などが展示されます。

これらのイベントでは、カシワを使った料理や工芸品などが多く紹介されており、カシワの魅力を存分に味わうことができます。

9. カシワを使ったグルメ

カシワは主に葉や根、果実などを食材として利用されます。例えば、カシワの葉を使った「柏餅」は、和菓子の一種として日本全国で親しまれています。また、カシワの根は薬膳料理に使われ、体を温める作用があるとされています。果実は甘味があるため、ジャムやお菓子の材料としても利用されます。

10. カシワに関連する雑学

  • カシワの木は、最大で30メートルほどに成長することができます。
  • カシワは、日本原産の落葉高木です。
  • カシワの葉は、独特の柄の形状から「柏手(かしわで)」とも呼ばれます。
  • カシワの葉は古くから神道で使われ、清める力があるとされてきました。
  • カシワの葉には、タンニンが豊富に含まれており、抗菌効果があるため、古くから保存食に利用されてきました。
  • カシワの実は、食用には適していないため、古くから茶の湯での食器として利用されてきました。
  • カシワは、葉が落ちる前に実を付けるので、「柏(かしわ)」という言葉は「葉が実より先に出ることがない」という意味にも使われます。
  • カシワは、古くから縁起物として親しまれてきました。神社などでは、柏の葉を飾って良縁を祈ることもあります。
  • カシワは、中医学漢方薬などでも利用されており、体内の余分な水分を排出する効果があるとされています。
  • カシワは、日本の貨幣の一部にも使用されており、100円玉にも柏の葉が描かれています。

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